2012年6月 カンボジア アンコールワットへの旅(その3)

4日目「アンコールトム、タ・プロム、バンテアイ・スレイ、アンコールワット」(泊)

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ホテルのテラスから、シェムリアップの朝。
緑が多くて綺麗な街ですね。

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次回はプールでのんびり出来るくらいのスケジュールで来たいですね。

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さて、今日はいよいよアンコール遺跡です。

アンコール遺跡と言うと、アンコールワットが有名ですが、近隣には沢山の遺跡があります。
著名なものから、ほとんど人が訪れないようなものまで沢山。

今回は初アンコール遺跡ですので、まずは著名なものを見ておかなくてはという事で、スケジュールを組みました。

アンコールトム 〜 タ・プロム 〜 バンテアイ・スレイ 〜 アンコールワット

非常にオーソドックスなコースですが、1日で周るにはこれで限界って感じでしょうか。
ちなみにアンコールワットが最後になっているのにも理由があります。

アンコールワットは他のクメール建築と違い、正門が西を向いています。正面から入って写真を撮ると、午前中は逆光になってしまうのですね。ですので、ワンコールワットは午後に…が定番になっています。

では、まずはアンコールトムへ。

遺跡群の入り口にあるゲートで入場料(拝観料?)を払います。
1日券、3日券など券種があって、1日券で20ドルです。
その場で写真を撮られて、カードに印刷されます。

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こんなの。
各遺跡の入口で、かなり厳重にチェックされます。

アンコールトムは12世紀末に約10万人の人々が暮らしていた都市の遺跡です。
当時のジャヤヴァルマン7世が都を整備し、中心にバイヨンと言う寺院を建設しました。
それ以前、都がこの地に移されてから歴代の王が作った遺跡も残っていますので、アンコール王朝遺跡群としては、とても見応えのあるもので、人気も高いです。

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定番、南大門から入ります。

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第一回廊を入ったところ。この瞬間にうわわわっ!っと声が出ますね。

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巨大な四面仏塔は49塔あるそうです。

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レリーフには当時の生活や戦争の様子、神話が彫られています。保存状態が物凄く良いのにも驚きです。

12世紀というと、ヨーロッパでは十字軍が西アジアへ盛んに遠征していた頃。
日本では平安時代後期から鎌倉時代初期になりますね。壇ノ浦の戦いで源氏と平家が争っていた頃です。

そう考えると、そんなに昔でも無い感じもしますね。
日本の歴史も世界の歴史と比べて見ると、なかなかどうして素晴らしいんです。

そんな事も考えながら観ると楽しいですね。

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観世音菩薩の4つの尊顔は仏の慈悲が東西南北へ行き届くように創られているそうです。

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なんだか人も居ないように撮っているのですが、実際はこんな感じ。
記念写真のコスプレ?の方も待機してたりして、観光地です。(笑)

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とにかく中国の人が多くて…

おい!緑のおっさん、そこで手鼻かんで痰はくなっ!w w

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そうそう、何箇所かの祠堂の中には後世に持ち込まれた仏様が安置されていて、お参りできます。
各仏様には案内?のおばさんが一人ずつ着いています。

メイン通路から離れたなんだかあまり人の来ない祠堂の前を通ったら、おばさんに手招きされて、お線香の上げ方を教えてもらって(タイ式と同じでしたね)、お参りしました。
お祈りしている間じゅう、隣でおばさんも一緒にお祈りしてくれて、終わったら右手首に紅い紐を結んでくれました。
結んでいる間も一生懸命にお祈りしながら。言葉に「サバイ…」という単語が何回も入っていたので、きっと「幸せになりますように…」と祈ってくれていたのかなぁと。

お賽銭を1ドル置いて、おばさんにワイされて、ちょっと暖かい気分で祠を後にしました。

紐はミサンガと同じで、切れるまでそのまましていて、切れたら家の高いところに置いておくと良いらしいです。

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赤い帽子の超団体チャイニーズが押し寄せて来たので撤収。(笑)

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付近は公園のように整備されていて美しいです。

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次はミピアナカスです。

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こちらはジャヤヴァルマン7世のバイヨンより200年くらい前のスールヤヴァルマン1世の頃に創られた菩提寺だそうです。

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日陰に座って一休み。

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宅男(オタク)が居た。w
ここにも中国文化圏が。w

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象のテラス、ライ王のテラスの方へ移動します。

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象のテラス。入り口に蔵が蓮の花を摘んでる?レリーフがあります。
写ってるツアー客さんはたぶん日本人ですね。
小奇麗&日傘がポイント。(笑)

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300m以上続くテラスをガジャシンハ(ガルーダの体にシンハの顔)が支えています。

暑くて朦朧としてきたので、ドライバーと待ち合わせの休憩所へ向かいましょう。
アンコールトム遺跡群の端に、おみやげ屋や食堂の集まっている場所があり、そこで待ち合わせです。

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朦朧として?写真の天地がおかしいよ。
一休みしてコーラがぶ飲み。

さて、次は、タ・プロムへ移動です。

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うっひょー。人が多い。
赤帽だらけ。orz

タ・プロムは創建時には13000人近くの僧侶が暮らした巨大寺院の跡です。
ジャヤヴァルマン7世が母親の冥福を祈り建築しました。

発見された時点で、ジャングルの木々により7割りが倒壊していました。
今でも、無理に修復せずに、崩壊した状態を保つように保存されているそうです。

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ありままを維持しようとしているけど、木々の生命力の方が強いんではないかなぁ。
あとどれくらい今の状態が持つか、人間との知恵比べですね。

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祠堂に入り、上を見上げた状態。
当時は天窓に宝石が埋め込まれていたらしいです。

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普通に撮るとこんな感じ。
チャイニーズだらけ。

だいぶガマンしていたんだけど、やっぱり書いてしまいましょう。
とにかく彼らはマナーが悪い。
大声で嬌声をあげて騒ぐ、仲間内だけで盛り上がる。ガイドの説明はたいして聞かずに、身内の記念写真を取る事だけに一生懸命。こちらがレンズ向けている対象物に平気で入り込んでくる。

ニッポンの修学旅行の中学生でももっとマナーいいぜ。

日本人もひと昔前は、パック旅行の大人数ツアーで世界各国にご迷惑をおかけしたカモしれないけど、今の彼らよりはマシだったと信じたい。

自分の場合は身内に中国の人がいるし、ある程度国民性も解ってるつもりだけど、どうにも今回の旅行では腹の立つ事が多かったので思わず書いてしまいました。

この話をドライバーにしたら、「チャイニーズ・アンコールワット」と言って笑っていました。
観光客で一番多いのが中国人、次が韓国人、日本人の順だそうです。(除く欧米系)

ちなみに彼ら観光業に一番嫌われているのが韓国人、次が中国人、日本人はお金払いいいし、わがまま言わないから大好きだそうです。
ま、それもどうかと思いますけどね。(笑)

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とにかく待って待って、人が居なくなった瞬間に撮ります。(^^;)

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待てば海路の日和あり(笑)

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木の生命力って凄いなぁ。としか言えませんね。

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回廊外側は団体さんは来ないので、とても静か。でも崩壊度も大です。

次はバンテアイ・スレイへ向かいましょう。

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その前にお昼ごはん。ぶれた。

バンテアイ・スレイは今回の他の遺跡とは少し場所が離れています。
トゥクトゥクで40分くらいかかったかな?

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途中にこんな雑貨屋さんや色んなお店もあります。
写真のペットボトルに入っているのは、ガソリンです。

車を持っている人は少なく、バイクが日常の足でスタンドも少ないので、こういったお店で500mlとか1L単位で買うのでしょうか?

不思議だったのは、ガソリンスタンドの隣の雑貨屋でもこうやって売ってるんですよ。
スタンドの方が高いのかな?少量は売ってくれないとか?
ドライバーに訳を聞いてみようと思って、忘れてしまいました。

さて、バンテアイ・スレイです。

こちらは10世紀、ジャヤヴァルマン5世が建築したヒンドゥー教の寺院です。
美しいレリーフと建物は、クメール美術の最高峰と称されています。

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最初の門にあるレリーフ。アイラーヴァタに乗るインドラ神。

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第二東塔門。

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シヴァ神。

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赤い砂岩で出来ているので、全体が赤いです。
とにかくレリーフが細かくて綺麗。

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中央祠堂の「東洋のモナリザ」と呼ばれるレリーフ。
一昨年までは近くに行けたようですが、今は立ち入り禁止になっているのでこの距離から。

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フランスの作家、アンドレ・マルローが盗み出そうとして捕まったという逸話もあるそうです。
ちなみにこのヒト、後の文化大臣だって。だめじゃん。w

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バンテアイ・スレイ、こじんまりとしていて、静かで、美しい、素晴らしい遺跡でした。
ここはオススメです。

さてさて、いよいよメインイベントのアンコールワットへ向かいますよ。
またトゥクトゥクで40分戻ります。

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西参道から中央西塔門へ。
ついに来たなぁって感じ。(^^)

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うっ!やっぱり。
正面に補修工事用のネットがかかってる…
覚悟はしていたのですが、ちょっと悲しい…。

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正面から観ると塔は3つに見えますが、参道右側の池の前から観ると5本に見えます。
コレ、よく見るアングルでしょ。(^^)

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大塔門のアプサラ(天女)のレリーフ。

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第一回廊のレリーフ。

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ガイドブック片手に有名な神話のシーンとか探したんですが、なかなか見つからないですね〜。
次回はガイドさん頼むかな。

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デヴァターのレリーフも美しいですね。

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これからこの第三回廊まで上がります。

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もの凄い急な階段。

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中央祠堂。

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第三回廊から周辺を。
日本のお城の天守閣みたいな感じですね。

周りはジャングル。
こんな大きな遺跡がこのジャングルの中に800年近く眠っていたなんて凄いですよね。

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西門方向。
右側に見えてる池の向うから撮ったのが、最初の全景ですね。

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十字回廊の沐浴場跡。
ここで沐浴して、あの景色を見ながら風を浴びたら気持ちいいだろうなぁ。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=eTPi9xQ4Umc&feature=share&list=UUHN9hzBib39ISErACx5j3yQ[/youtube]

地上まで降りて、中庭の経蔵の階段に座って一休み。
静かで風が吹いてて、時々鳥が鳴いて。
ぼーっとしているだけで癒される感じがなんとも言えません。
ここに1時間近く居たかなぁ。

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やっぱり凄いな。アンコール遺跡。
世界遺産にランクは無いけど、付けるとしたら特A級ですね。

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最後はコレで。あはははは。

時刻も夕方の5時過ぎ。良い時間です。
遺跡見物は終了して、街へ戻りましょう。

シェムリアップの街をプラプラしてみます。
プノンペンと違い、シェムリアップは安全で綺麗な感じがします。

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パブストリート。洒落たレストランやパブが並ぶ通り。こういうのは欧米人が大好きですね。

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オールド・マーケットにも入ってみました。
周辺はお土産屋さんが多いですが、中まで入ると現地の方の生鮮マーケットになっていました。

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魚屋さん。
売り子さんも台の上に座ってるのねん。

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魚もエビもトンレサップ湖で捕れた淡水系のものですね。

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肉屋さん

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豚に横目で睨まれた。w

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お土産物を扱うナイトマーケット。
ガイドブックには載っていなかったので、最近出来たのでしょうか?

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=-cikLjqFan0&feature=share&list=UUHN9hzBib39ISErACx5j3yQ[/youtube]

マーケットの前で不思議なスポーツをしている人達が。
バトミントンみたいだけど、ラケットは無くて足や肘で打ってます。

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定番の足裏屋台?でマッサージしていただきました。
30分3ドルだったかな。
沢山歩いたので、気持よかった〜♪

お土産を少し買って、夕飯へ。

裏パブストリートにクメール料理のお店があるのですが、行ってみたら日本人らしきお客さんが2組も居たのでパス。海外で食事してる時に日本語が聞こえてくると気分が乗らなくなっちゃうんです。(笑)

どうしようかな〜と歩いていたら、ハッピーアワーで生ビール1ドルのインド料理屋さん発見。
カレーもいいな〜と思っていたので、ココにしました。

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左側のお店ですね。

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アンコールビールの生っ!軽いからグイグイいけちゃいます。

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インド料理屋だけど、クメール料理のメニューもあったので、サラダ代わりに生春巻きを。

こっ!コレがビックリ!
自分が今まで食べた生春巻きの中で一番美味かった!
皮がモッチモッチ。皮にも何か塗ってあって、具は茹でたエビと揚げたエビ、揚げたお肉その他よくわからないもの。(笑)
タレももの凄く美味しいし。ビックリでした。

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鶏肉と青いパパイヤのカレー。
色々なスパイスの香りで、辛酸っぱくて、爽やかな味。
これも美味しかったなぁ。

今日は本当に良く歩きました。

ホテルに戻って、バタンキュー。

 

 


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