※毎年GW前くらいからこちらの記事へのアスセスが抜群に多くなります。(^^)
こちらは2013年の状況ですので、その後をご確認になりたい方は2014年、2015年もぜひ御覧ください。
4月29日(祝)に三番瀬のアサリ掘りに行ってきました。
こちらへ越してきてから毎年恒例ですので今年で7年目になりますね。
mixiなどでは何回か書いていたのですが日記は削除してしまったし、三番瀬って何処って方もいらっしゃるかと思いますのでこちらで詳しくご紹介したいと思います。
三番瀬というのは東京湾の奥、市川と船橋、浦安に隣接する干潟です。湾奥に残った最後の自然の干潟で色々な浅瀬の生物の宝庫になっています。
詳しくはwikiをどうぞ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%95%AA%E7%80%AC
潮干狩り場としては、船橋側に三番瀬海浜公園でシーズン中に潮干狩り場がオープンするのですが、残念ながらこちらのアサリは天然の地物では無くシーズン前に撒いたものです。
こちらは砂浜で簡単に掘れますが、やはり味は天然地物には遠く及ばず。
天然地物のアサリを取るには沖の干潟へ行くしかありません。
以前は干潟に渡らず沿岸の消波ブロックや工場地帯の脇から降りて掘れるところもあったのですが、3.11以降の地盤沈下で大潮でもあまり引かなくなってしまったのと、アサリの生態系が変わったのか、沿岸で手軽に掘れるところはほとんど無くなってしまいました。
もう一つ、3.11で以降言われている、東京湾の放射能汚染も気になるところかと思います。
震災以降、北関東から東京湾に流れ込む河川によって運ばれた放射性物質で東京湾もホットスポット化し、そこで採れる生き物は全て食べられなくなるような話もありました。
実際は様々な機関、個人の方などが提供する魚や貝類、土壌を放射能測定していただいていますが、ここで遊ぶ事も捕れたものを食べる事も問題無い状況のようです。
ここで色々なデータを提示していただいているサイトへリンクを貼ろうかとも思ったのですが止めておきます。
どのようなデータを示しても、それを否定する方々がいらっしゃるでしょうし、それを始めると最後には宗教論のようになってしまいます。
そういった議論をここでするつもりはありませんので、少なくとも私はそう判断して、ここで遊び食べているという事でご理解いただければと思います。
あくまでも私と同じ考えを持つ方への参考までに書いているもので、決してそういった否定派の方へ安全性をアピールする為のエントリーでもありません事もご理解下さい。
(いやはや、めんどくさい世の中になってしまいました。ホント。)
前置きが長くなってしまいました。
沖の干潟へは江戸川放水路の「たかはし遊船」さんの渡船で渡ります。
http://www.gyo.ne.jp/takahashi_y/
料金は大人3,000円
江戸川放水路の船宿さんは東西線の妙典の駅から歩いてすぐですし、車の場合は船宿の前以外にも土手の上に無料の駐車場がありますので、とても便利です。
この無料駐車場と船宿の間には土手と遊歩道があって、今のシーズンの休日はBBQをするグループで盛り上がっています。
渡船は大潮を含んだ休日前後に出船していて予約制です。一度あのアサリを食べて味を知ってしまった方はリピーターになるのか、大変人気が高くあっという間に満船になってしまいます。5月の休日はもう全部満船のようです。
(平日はまだ空きアリ)
沖へは小さな艀3艘で向かいます。定員は全部で30〜40人くらいなのかなぁ?数えていないので判りません。
小さなお子様連れのファミリーも何組かいらっしゃいます。
後述の理由から、小さなお子さんや綺麗なネイルのお姉さんにはちょっと厳しいかなぁと思うのですが、ダイジョウブなのかな〜?
着いた時にはほんの少ししか引いていなかった潮も、干潮MAXにはこれくらいになります。
船橋側。
浦安側。
掘る場所は砂(というか泥)の中に大量のカキ殻とアサリの殻が混ざっています。
【必須の装備】
- カキ殻で足を切るので底の厚い靴、長靴がベスト。ビーサンは論外、足がザックリいきます。
- 軍手。1枚だと途中で指先がボロボロになるので2枚重ね。爪が真っ黒になるので薄手のゴム手を中に付けるのも良いです。
- 熊手は大型の丈夫なヤツを。
- 空のペットボトル。海水を入れて持ち帰ってアサリの砂抜きに使います。
- アサリを洗う網袋かザル。
- アサリを入れて持ち帰るバケツかクーラーボックス。
と、いった感じで、普通の砂浜の潮干狩りとはだいぶ異なります。
ほじくっているとイソメの類や、得体のしれない生物、何か判らないブツ?も出てきますし、少し臭います。
かなりハードで美しくありません。(笑)
そしてもう一つ、カラのアサリが大量に埋もれているのも特徴です。
「ワオ!沢山あるじゃん!」と喜んで掘っていると9割りはカラだったって事になります。
(実際毎回何組かはそんなグループを見かけます)
大型のスコップで膝まで入ってジャブジャブと掘って大型のザルで選別っていうセミプロの方は別にして、普通に掘る場合のちょっとしたコツを。
- 引いたばかりの水際の方が採れそうな気がするけど、実はそうでもない。掘っても水の染みて来ない中央部の方が見つけやすかったりする。
- 熊手を入れてみて、さくっと掘れるところはすでに掘られている場合が多い。引っ掛かりや異物が多くて掘るのに苦労するような場所が良い
- アサリは固まっているので、比較的採れるところを見つけたらあまり移動せずそこでねばる。
- 前に掘り進むより横に掘り進む方が効率が良い。
って感じでしょうか。
本日は11時半くらいに上陸し、14時半くらいまでで潮も満ちてきたので終了。
今日は大丈夫でしたが、南風が強い日は引きも弱いし、アッと言う間に満ちてきてしまいますので、当日の風向きによって出来る時間も色々です。
帰宅して選別。
今回は掘りながらの選別はあまり正確にやらずにとりあえずキープで持ち帰ったので、1/4くらいは空のアサリでした。
発泡ケースの外のがガラです。
ぱっと見で判断する条件は、口の部分が厚いもの、口が少し開いているもの、全体にふっくらした形をしているものは活きている可能性が高いです。
逆に口が薄いもの、色が若干くすんだり緑ががっているものは空っぽの場合が多いです。
帰宅してこの選別をいいかげんにやると、せっかくに料理に泥爆弾を透過する事になりますので慎重かつ正確に。(笑)
今回の最終的な取れ高は2kgくらいでした。
良い年は1回で3〜4kgは捕れますので、ちょっと少ないかな。大きさも以前に比べて小さくなった感じですね。
選別が終わったら、一晩海水で砂抜きします。
元気元気。(^^)
砂抜きが終わったら綺麗に水洗いして汚れを落として、すぐに食べる分以外はジップロックに入れて冷凍庫へ。
アサリは殻のまま冷凍してもまったく問題ありません。料理するとちゃんと蓋を開きます。
定番の酒蒸し。
身の色が濃くて、パンパンに詰まっているのが判りますでしょうか?
味も濃くて最高に美味しいアサリです。
レジャーと言うより漁、ちょっとハードな潮干狩りですが、今まで食べたことの無い美味しいアサリが食べてみたい方はぜひ挑戦してみて下さい。
Pingback: 2017年の三番瀬のアサリ – @hamuccho