【3日目 バクタブル〜ナガルコット】
朝は5時過ぎくらいからお寺にお参りする人達の鐘の音で目がさめます。
窓の下3mくらいのお向かいが本堂ですのでまあ当たり前ですね。
今日はナガルコットへ移動します。
ナガルコットは、カトマンズ近郊で比較的標高が高く、ヒマラヤが見られる事の多い場所です。
カトマンズから行く場合も、ここバクタプルでバスを乗り換えて行きます。
バクタプル〜ナガルコット間はバスでも小一時間程の距離ですので、昼過ぎまでバクタプルでのんびり過ごしましょう。
ゲストハウスの前のお堂。朝の時間だけ開いていてお参りが出来ます。地元の方が続々と。
ちなみに、ヒンドゥー教徒以外は入れません。
こんな風に、お盆にお供え物やクムクムを乗せたお盆を持って回っています。
まだ朝早くて寒くなってきたので、一度ゲストハウスに戻って朝食を摂ってきます。
倒壊した仏塔の周りで発掘的な事をしていました。
復興しようとしたら何か出たのでしょうか?
組み上げた土をふるいにかけて選別していました。
昨年はこの前で地元の子がサッカー遊びをしていた、長い廊下の建物は倒壊しています。
少し足を伸ばして、街の北西方向へ。
右の鉄柵の中は、被災者のテント村でした。
まだここに住んでいる人達も沢山いるようです。
ここもそうなのですが、街中で見るテントや物資は中国からのものが目立ちました。
その前の通りでは、稲を干す作業が。
丁度シーズンなのか、街のあちこちでも見かけました。
バクタプルはこいういう路地が本当に素晴らしい。
駄菓子屋さんと子供達。
店先に居たおばあちゃん。
学校。中から朝の朝礼の歌?が聞こえてきていました。
ぐるっと回って、ニャタポラ寺院まで戻ってきました。
さて、少し早いですがゲストハウスに戻って、パッキングしてナガルコットへ向かいましょう。
バス乗り場は街の北東の隅っこです。
街中をバックパック背負ってテクテク歩いて、バス停に着いてみると。
屋根の上まで人がぎゅうぎゅうに詰まったバスが停まっています。
まさかなぁ…とイヤな予感に怯えつつ、近くに居た人に。
「ナガルコット??」
すると思いっきりそのバスを指さされました。
うぎゃあ〜。
車内はドアまで満タンに人が詰まっています。
かと言って屋根の上は…
もう乗るスペース無し。
…てか、そこの一番端の髭のバックパッカー!人がゲンナリした顔で写真撮ってるの見て最高の笑顔すんな!ww
仕方なく、ドアから車内に入ろうとしますが、1段目のステップから奥へは行けません。それでもなんとかなるかなぁとその位置をキープして発車を待ちます。
そんな状態でも次々と人は来て、荷物をバスの前の方へ投げて、自分を押しのけて奥へと行こうとするおばちゃん。スリムバディーをグイグイ押し付けて乗ってくる女子大生?風美女。
しかし、こっちには痴漢って概念は無いんすかねぇ。斬新なほどにグイグイ来ます。ww
赤の他人と肌を密着させる事にまったく抵抗が無い感じ。こっちは抵抗ありありなんすけど…。
密着してニヤけてる場合ではありません。次はおばあちゃんです。グイグイ来ます。
皆さん凄い汗かいてますので、体臭も凄いんすよね〜。
それでも出発まで10分程攻防していたのですが、エンジンが掛かった瞬間にさらに5〜6人がドアに殺到してきて…。
無理だぁ!これで1時間とか、おれ、ぜってぇ無理!!
日本語で「止めた!降りる!」と思わず叫んでww、降りてしまいますた。
完全に負け犬。だめだめニッポン人。(^^;)
降りるとその様子を見ていたおっさんが近づいて来ました。
「タクシー??」
おまえ、最初から狙ってただろ。w
自:「ハウマッチ?」
タ:「3000ルピー」
たっけ〜!
自:「1000ルピー」
おっさん、クビを振りながら行こうとする。
ぎゃー。分かったわかった!
自:「2000ルピー!」
完全に足元見られています。www
タ:「2000ルピーでいいよ。ただし10分くらい待ってくれ。」
自:「オッケー!ユーガッドイット!」
ふぅ。ダメダメニッポン人、タクシーの助手席確保。
さて、その10分間で何が起こったかと言うと。
このタクシーは軽のワンボックスなんです。
後ろの席にきっちり6人、ローカルのお客さんを引っ張って来ました。
ボロ儲けじゃねぇかっ!
2000円ちょっとで広々助手席で行けるんだから、まあいっか。
出発〜♪
街から離れると、すぐにけっこうな山道になります。道は悪くてでっこぼこ。
でも景色は良いです。
走りだして20分程で、
がははは。自分が乗車断念したバス、トラブルでストップ中。w
ばいば〜い。
一応舗装はしてあるのですが、穴ぼこだらけなんですよね。
またバスが居た。ん?あれは何故空いてる??
ちょうど秋桜の時期で、あちこちで綺麗に咲いています。
途中でローカルのお客さん下ろしたりして、40分程でナガルコットのバス停に到着。
運ちゃん。
こら!金握りしめてるぞ。w
でも、途中で色々話しもしたし、なかなか良いヤツでしたよ。
ロッジは上の方にありますので、ここから10分ほど歩きます。
途中で何やらネットで見たことのあるお店が。
これ、憲武カフェです。
オーナーが木梨憲武氏に似ているとニッポン人に言われたから、憲武カフェというお店にしてしまったという、ナガルコットの有名店(日本人にだけ)。
ちなみに、木梨氏本人未公認だと思います。(笑)
とりあえずロッジに荷物を置きたいので、前を素通り。
着いた。
宇宙の果てのホテル。”HOTEL AT THE END OF UNIVERSE”
ホテルと言うかロッジです。1泊2500円ほど。
シャワーとトイレは向かい合わせの2部屋で1箇所でしたけど、部屋に案内された時に「右と左どっちが良い?」って聞かれて、案の定お隣は居なかったので専有。
きちんとお湯が出ました。
電気はあるんですけど、停電時用に部屋にロウソクがあって、それで過ごすと良い感じでしたよ。
時間は14時過ぎくらい。
お昼を食べていないので、何処かで取りましょう。
荷物を置いたらまた山を下ります。
ロッジを出て、少し歩くと先ほどの憲武カフェ。
店の中に誰も居ないなぁと思いながら通り過ぎると、反対側の震災で倒壊したホテルのある方から降りてきたネパール人が、「ナマステ~」と声をかけてくれました。
ん?もしかして!
憲さん??
憲武カフェのオーナーでした。
すまん!この後ずっとノリさんと呼んでいたので、本名を聞いてない。w
これだとう〜んって感じですけど、若い頃の写真見ると確かに木梨氏に似ています。
さっそく、オススメだと言うオムライスを作ってもらいました。
量がぱねぇ!これで210ルピー。230円くらい。
味も美味しいです。
ケチャップが日本のものと違うので、少しだけ違和感あったけどすぐに慣れました。
多すぎて全部食べきれなかったけど。(^^;)
写真やら、思い出ノート的なヤツやら、色々出してきて見せてくれました。
お店は地震で窓が落ちたりはしたけど、無事修復出来てちゃんと営業しています。
店内には、一度ここを訪れた日本人の友人達が送ってくれた絵やら、写真やら色々なものが飾ってありました。
ちなみにノリさんは、日本語は超片言なので会話は英語です。
しばらく寛がせてもらったので、一度ホテルに帰る事にします。
ついでなので夕飯もここで取る事にして、18時くらいにまた来るからね!っと約束して店を出ました。
ナガルコットでこんなに山の上なのに、けっこうな沢山の人が住んでいて、学校もあります。ロータリークラブの寄付で出来た学校のようです。
ロッジに戻って、少しのんびり。
シャワーを確認したらきちんとお湯が出たので、シャワーにします。
しっかし、外は寒いので((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。
部屋に戻って、ネットチェックしようとしたらNcellのデータ通信が出来ません。
お昼くらいまで出来ていたのに…。
最初は電波が悪いせいかな?と思ったのですが、どうやらリチャージ切れの模様。
仕方ないのでしばらく読書タイムにします。
今回の旅行のお供の三冊。
この「神々の山嶺」はエベレストが舞台の山岳小説です。
今回の旅行の出発前から読み始めたのですが、めっちゃ盛り上がります。
下町ロケットは帰りのバンコク〜成田の機内で読みきりましたが、これも面白いですね。
ドラマ見てないので、アーカイブになったら最初から見てみようかな。
とかやってるうちに18時過ぎ。周りも薄暗くなってきました。
念のために懐中電灯を持参で、まずは少し下の雑貨屋でNcellのリチャージカードを買ってから、憲武カフェへ向かいます。
ノリさんが待っててくれました。
まずはビールね。と頼んで、ビール飲みながら色々話しをします。
丁度地震の時にココに来ていて、どうしようも無くなってココに泊まっていった日本人の若者の話しとか、お店は大丈夫だったけど自宅は住めなくなった事とか、ノリさんが実は自分と1歳違い(1こ年下でしたw)とか、上の子とかもう良い歳なのに…で云々かんぬん。(プライバシー晒しすぎになるので以下自粛w)
とか話してたら、いきなり電気がプツン。
停電です。
二人で懐中電灯でロウソクとマッチを探し回って。
あった〜♪
これはこれで良い感じですね。
あ、そうだ。Ncellのリチャージの仕方がわからないので、ノリさんに聞いたら教えてくれました。
*102*16桁#で発信。
リチャージ完了。
少しお腹が減ってきたので、カレーをオーダーします。
2本目のビールとベジタブルカレー。
薪でコツコツ作ってるから、出てくるのに30分くらいかかった。w
でもコレ、美味しかったなぁ。
ロウソクの前で食べてるからかもしれないけど、ホント美味しかった。
ノリさんアリガトね。
2時間以上ここで過ごして、ロッジに戻る事にします。
あと、明日の朝、展望台までバイクで連れて行って貰う事にしました。
歩くと1時間以上かかるので。
明日の朝5時半にここで待ち合わせする事にして、グッドナイト&バイバイしました。
外は真っ暗。懐中電灯持ってきて良かった〜♪
ロッジの部屋は非常電源で灯りは点いたのですが、なんとなくロウソクが良くなってロウソクの灯りでしばらくネットをやって、おやすみなさいでした。
明日は早起きです。(^^)
「宇宙の果てのホテル」なんか山小屋風でのんびり景色を眺めるには良さそうな処ですね。
電気が無くてろうそく灯してなんてロマンチックな。
若い女子ならイチコロだね(笑)
まあそこまで、あのギュウギュウなバスの乗れる子は居ないか・・・
しまいに途中でエンコしているのには笑いました。
はい。ユニバース(みんな名前が長すぎてユニバースって呼んでたw)は、なかなか良かったですよ。
ロウソクは停電で必要に迫られてですが、あれあれで旅情を盛り上げますね。
今の若い子は、あのバスは絶対無理だと思う。ww
この後、ポカラでもっと素敵な宿が出てきますよん。(^^)