【5日目 カトマンズ散策】
今日は1日カトマンズ散策です。
昨年行ったところが震災後どうなっているのかが気になります。
朝飯はホテルに付いていましたので、屋上のレストランで。
おかず5〜6品、ジュース、パン、マサラティー。
写真撮るの忘れた。
ネパールに来ると、やっぱし朝はマサラティーですね。
インドのチャイと一緒なのかな?香辛料が効いてて甘いミルクティーです。
ではまず、ダルバール広場の方へ行ってみましょう。
なんか去年より力車が多い気がする。
燃料危機のせい??
ダルバート広場。
あ〜。壊れてる建物が多いなぁ。
たまたまかもしれませんが、入場料も取られなかったし、昨年のようなしつこいガイドも居ませんでした。
おぉ!カーラバイラヴは無事でした。
でもクマリの館はつっかえ棒。
生き神クマリさまはどちらかへ引っ越されているのかな?
旧王宮も…
ある程度ネットでは見ていたのですが、現実を見ると厳しいですね。
これが完全に治るには、あと何年もかかるでしょうし、ネパールにそれだけの財力があるかどうかも難しいところだと思います。
自然災害ですので、仕方無いですね。
ネパールの財源は観光です。
我々に出来る事は、なるべく沢山の人が観光で訪れてお金を落とす事だと思います。
サバンタプル広場では、以前と変わらず骨董のお店が沢山出ています。
少し街中を歩きます。
インドラチョークあたり。活気ありますよ。
セト・マチェンドラナート寺院。
何かご祈祷的なものをやっていますね。
何か感謝祭的なものの感じがします。
後から来た欧米の方に、「コレは何をやってるの?」と聞かれたけど。
知らんがな。ww
お寺なのか、生地屋なのか良くわからない図。w
次は、ボダナートへ行ってみましょう。
ネパール最大のストゥーパです。
昨年は丘の上のスワヤンブナートで満足してしまって、行かなかったのです。
タクシーで600ルピー。
あら〜。上の部分が無くなってしまっています。
肝心のブッダアイが…
ここは、世界のチベット仏教の中心地であり、中心にはブッダのお骨(仏舎利)が埋められています。by Wikipedia
時計回りに歩きます。
復旧は始まっているようでした。
大きなマニ車。
ストゥーパの回りにも沢山のマニ車があります。
まわりにはストゥーパを囲んで、お土産物屋やゲストハウス、レストランがあります。
少し早いけど、昼ごはんにします。
スパゲッティーミートソース(ボロネーゼ?)
ぶっちゃけ、美味しくなかった。(^^;)
次はパシュパティナートへ行ってみましょう。
ここも昨年は行かなかったところ。
正直、火葬を見るという事に少し嫌悪感を感じていたのです。
でも、今年の春自分の父親が亡くなって、人が亡くなるって言う事が現実として凄く近くなったというか、当たり前に受け止めて流せる(言い方が悪いのですが…)ようになったみたいで、別にいいのかなぁと。
ネパールの葬儀場で亡くなった父親の事を考えるのも良いのでは無いかなぁ、なんて思えてきたのです。
タクシーを拾います。ここもたしか600ルピーくらいだったと思います。
パシュパティナートは本来はお寺です。シヴァ神を祀ったネパール最大のヒンドゥー教寺院。
それの付帯施設として葬儀場(火葬場)があるのですが、寺院はヒンドゥー教徒以外は入れないのと、火葬が公開されているという外国人には衝撃的な状況からそちらの方が有名になってしまったという感じですね。
火葬して遺灰を川に流すと言うのは、インドにもありますね。
さて、到着してまず寺院の方へ行ってみますが、ヒンドゥー教徒以外は入れませんので入り口のところまでです。
戻って、川の方へ行ってみましょう。
ゲートで止められます。入場料1000ルピー。
入ったは良いものの、予備知識が無いのでなんだかさっぱり判りません。
ボーっと煙の上がる河原を見ていると、なんとなく怪しげフレンドリーなヤツが近づいてきました。
お決まりの「ジャパニーズですか?」「ネパールは初めて?」から始まって、ここの説明を始めます。英語ですがネパリにしてはとてもわかり易い、ゆっくり話してくれて自分でもなんとか全部理解出来る英語。
実は、ここには自称ガイドが沢山居ます。親しげに近寄ってきて、勝手に付きまとってガイドをして、最後にお金を要求するらしいです。ネットで知りました。w
来たなっ!と思ったのですが、彼の説明がとてもわかり易いし興味深いのです。
お寺に祀られているシバ神の真後ろがこの位置で、そこで死者を清めるのだとか、ここには死ぬ前に運ばれてきて、死を待つ部屋があってそこには医者や看護婦は居ないとか、思わずふむふむと聴きこんでしまいます。思う壺です。w
でも、一人で居てもここの何も分からないし、幾らか払っても良いから彼にガイドを頼もうかな?
ネットによると、最後に30ドルとか50ドルとか要求するとの事ですが、さすがにそれは高いと思い、
彼に、「ガイドしてくれるなら、お金を払うけど2000ルピーしか無いんだ。それで良ければガイドしてくれますか?」と聞いてみます。
結果、2500ルピーで交渉成立しました。
まずは、川の上流にあるサドゥーの修行場へ案内してもらいます。
サドゥーというのはヒンドゥー教のヨガの修行者です。
川の上流にこういう祠?があって、サドゥーはここで寝泊まりして修行をしています。
今現在、3人のサドゥーが居るそうです。
ここに居る3人は本物のサドゥーですが…
こちらに居るのはニセモノ。観光用の写真を撮らせてお金を取る商売の人です。
彼らがよそ向いてるスキにガイドが「今撮れっ!」って教えてくれたのが面白かった。w
これは、ダライ・ラマ専用の祠とか。
本当かなぁ…(^^;)
上流の修行場から火葬場方向を見る。
これがお寺の真後ろになり、シバ神の真後ろ。この真下(カメラの背中側)に遺体を清める台座があります。
この右の女性の居る階段を上がると、死を待つ部屋です。
実際に中まで見せてくれました。ベッドがあって2人の死を待つ方と家族がいらっしゃいました。
この部屋は1〜3まであって、死が近づくにつれて順番に移動するんだそうです。
バチャレシュワリ寺院という6世紀建造のタントラ密教のお寺。
タントラ密教といえば、ほら、あれですよ。ググッて下さい。ww
案の定エッチいな彫刻が沢山あります。
なんか、なんとか神の第一婦人から第四婦人までの物語云々と言っていたけど、忘れました。
寺院の柱がぐるっとこんな彫刻です。
後ろには骸骨が踊ってる絵。
対岸に並んでいるリンガのお堂は、綺麗に計算された一直線で覗くとまるで鏡のように見えます。
これちょっと感動した。
上から見るとこんな感じですね。
リンガのお堂は白い屋根のヤツです。その向こうに火葬場とさらに向こうに寺院。
中央左端に写っているのが、バチャレシュワリ寺院です。
こちらは下流側の火葬場、派手な音楽と共に火葬されている仏様は仏教徒だそうです。
ヒンドゥー教は音楽は流さない。
上流と下流では火葬場の値段も違い、またカーストによって利用できる場所も決まっています。
上流はお金持ちやカースト上位の人だけです。
ネパールのヒンドゥー教のカーストは4つあります。上から
・司祭、占い師など儀式に関わる人
・政治、権力などに関わる人、警察官、軍人
・商業、製造業につく人
・人々の嫌がる職業につく人
ガイドはこんな風に簡単に教えてくれましたが、実際はもっと複雑なようです。
話しをしているうちに、遺体が運ばれてきました。
ここで川の水やミルクを使って遺体を清めます。
この方はまだお若い、かなりのお金持ちだそうです。
ヒンドゥー教では、葬儀で涙を見せてはいけないそうです。
また、死者を送り出す際は息子(長男)がその衣服をかけるのだとか。
でもこの方には息子さんがいらっしゃらないようで、お父さんが衣服をかけています。
そして、娘さんと思われる方が遺体の回りを何回か回ります。
親戚の方、知り合いの方が次々と花を供えます。
写真は死者に対する記念?になるので構わないのだそうです。
実際、親族の方とかもバシバシ写真を撮っていました。
ただし、川に一番近い最下段は神聖な場所なので写真を撮りに降りてはダメだそうです。
ご遺体は1時間ちかくここにいらっしゃったかな。
皆と分かれをつげて。
竹で出来た担架に載せて、火葬する台座へ。
竹の担架を使う場合は、自然死なんだそうです。
そして、灰になります。
白い衣装の人は、埋葬をする係です。
奥さんや親族は画像奥の場所で座って待ちます。
昔は、奥さんがこ火の中に飛び込む事も多かったとか。
今はさすがにそれは無いそうです。
ここまでで2時間以上ガイドしてもらいました。
ここに書いた事は全て自称ガイドが教えてくれた事です。もっと沢山あったけど省略しています。
この場所の自称ガイドについては、ネットやガイドブックなどでも否定的に書いている人が多いのですが、これだけの知識を貰う事にお金を払うのは普通じゃないかな〜。
とても良い勉強になりました。
ガイドと別れた後も、燃えるご遺体を川の反対側から、しばらくぼーっと眺めていました。
色々な事を考えました。
ここは自然とそんな風に過ごせる場所です。
来て良かった…。(^^)
ここで4時間近く過ごしてしまいました。タメルに戻りましょう。
体中が煙の匂いで凄いので、ホテルに戻って、シャワーして少し休みます。
あ、でも不思議と煙いですが異臭というほどでは無いですね。
さて、夕飯は、ホテルのすぐ近くに昨年来たお店があるのに気がついて。
ここで。
ダルバート。www
今日もかよ。
でも、さすがに毎日のように食べてると、美味しい店とそうでない店が分かるようになってきましたよ。
ここは美味しいです。おまけに安い、これで250円くらい。(ビール別)
ご飯もおかずも肉以外はお代わり自由。
少なくなるとどんどん持ってくるので、断るのが大変。w
お客さんもローカルやバックパッカー風欧米人が多いですね。
ローカルは手で食べてますよ。
さて、明日はポカラへ移動します。
朝早いので今日は早めに寝ましょう。(^^)
シュパティナートの街、なんか凄いですね。
ガイドが無ければいろいろな事を知ることが出来ないですから、聞いて損は無いでよね。
それに対価を支払うのは当然ですが、親切心?を装って説明してガイドして最後にmoneyとなるからどうしても嫌われるのでしょうか。
特にアジアではそういう感じがあるので駆け引きなんですけど、日本人はそういうのに慣れてないですからね。
そうだと思います。後からお金を要求するから嫌われるのかと。
でも彼らにしてみたら、最初からお金を要求すると断られる事の方が多いので、ああいう営業形態?なってしまっているのだと思います。
ガイドブックやネットで分かることは少ないですし、現地で実際に見ながらあれだけの知識を与えてくれる案内者は、本来必要なものでは無いかと思います。
本当でしたら、施設が公認ガイドとして雇ってそれなりのシステムを作ってあげれば良いのでしょうが、今のネパールにそれを期待するのは酷だと思いますしね。
ネットで見てると、あまりにもあの非公認ガイドはゴミだ!みたいな論調が多いので、あえて擁護して書いてみました。