今日は今回のメインイベントのバガン散策です。
ミャンマーのバガン遺跡群は、世界三大仏教遺跡の一つと言われています。
他の2つは、カンボジアのアンコールワット遺跡群と、インドネシアのボロブドゥール遺跡です。
この2つは世界遺産に登録されていますが、ここバガンは世界遺産ではありません。
その理由は
・一部の寺院でタイルを敷いたり、壁を塗りつぶしたり、仏様に電飾をしたりの原型を無視した修復がされている。
・軍事政権時に遺跡群の周辺にタワーを建てたり等の無計画な開発がされている。
などの要因で、世界遺産に登録されていないのだと言われています。
しかし、実際2日間この遺跡群を見た限りでは、修復や開発は観光客が安全に過ごす為の最低限のものに感じましたし、ローカルの方達がお詣りする為の環境がきちんと整えられた結果が今の状況のような気がします。
遺跡群のメインロードには一定間隔でゴミ箱が設置され、清掃のスタッフも良く見かけました。
きちんと管理された素晴らしい遺産だと思います。
世界遺産になることがベストなのかどうかは良く判りませんが、自分的には十分に世界遺産認定されるべき地域だと思いました。
これがNGなら、ゴミだらけの富士山が世界遺産なんてありえない気がします。
あ〜、またなんだか長くなりました。スミマセン。
少しゆっくり目に8時過ぎに起きて、朝ごはん。
ホテルのレストランはこんな感じの吹き抜け。気持ち良い空間です。
この時間は自分しか居ませんでしたね。
そうそう。一つ問題が。
ヤンゴンでは絶好調だったooredooのデータSIMがまったく電波を拾いません。
iPhoneが通話ローミングしているMM900ってヤツはきっちりとアンテナ立っているのですが。
バガンではまだデータ通信は厳しいみたいですね〜。
これもきっとあと数年後に訪れたら、普通に開通しているのでしょう。
ホテルのWi-Fiも、Facebook開くにも時間がかかって厳しいレベルです。
そんなワケで、行動するのにスマホが頼りになりませんので、一昔前のバイブルを携帯するしか無さそうです。
「地球の歩き方」www。カメラバッグに入れて出かけましょう。w
【バガン遺跡群】
さて。
バガンを見て回るには、徒歩では広すぎて大変ですので色々な方法があります。
(1)ツアーに参加してツアーバスで周る。
(2)自分でタクシーをチャーターし周ってもらう。
(3)馬車をチャーターする。
(4)E-Bikeを借りて自分で周る。
(6)レンタサイクルで周る。
(1)と(2)はお金のあるリッチなツアー旅行者さま向けですので、自分はパス。
4月はミャンマーが一番暑い時期、最高気温は連日40℃を超えています、(6)は自殺行為です。結構見かけましたけどね。特に欧米系の旅行者の方が多かったかな。おいらは1時間で脱水して死ねる自信があります。
というわけで、選択肢は馬車かE-Bike。風情のある馬車にもかなり惹かれたのですが、いつもの感じでバイクで自分の好きなところをぷらぷらする事にしました。
幸いホテルのすぐ横にE-Bikeのお店があります。
バガンで借りられるE-Bikeには、大きく分けて2種類あるようです。
ペダルの付いた電動機付き自転車的なのと、ペダルが無く見た目は完全に原付バイクで、エンジンが電気モーターのヤツ、です。
自分が借りたのは、この原付タイプのやつ。
エンジン音がしないだけで、各部の使い方は完全に原付です。
最高速も60km以上出ましたね。音がまったくせずに60kmまです〜っと出ますので怖いです。w
免許不要、パスポート預け不要、ヘルメット不要(一応貸してくれますので安全の為にしましょうね)。
観光客向けのサービスとして、国も黙認でこんな状況で運営されていますが、たぶんコレ、大きな事故でもあったら規制されますね。
皆様くれぐれも安全運転で…。
レンタル代は1日8,000チャット(800円)でした。2日借りたので1,600円。
では出かけましょう!
オールドバガンに近づくと、もうすぐにこんな景色!
低い灌木の間にニョキニョキとパゴダがそこいらじゅうに。
これだよ〜!コレ見たかったんだよ〜!
めっちゃテンション上がってきます。
まずは”ティーロー・ミィンロー寺院”。
ミャンマーの仏様はなんとなくユーモラスです。
壁画も残っていますね。
回廊をグルッと周っていたたら、綺麗な英語で声をかけられました。
「日本人ですか?」「景色が綺麗なところがありますよ。いかがですか?」
おっ!何やらかわいい娘が呼んでくれてます。連れてってもらいましょう。(^^)
外壁の外に建っている建物の屋上へ行くもの凄く狭くて暗い階段を、「頭に気をつけて!」とか言われながら行くと。
お〜!いいね〜♪
写真撮ってくれたけど、姉さん逆光ぎゃっこう!ww
でも、ここは気に入りましたよ。連れて来てくれてありがとう。
この娘でした。モモちゃん。親戚の店の店番をしているそうです。
とても明るくて素敵な娘でしたよ。
色々話しもして楽しかったので、ストーンブレスレットを少し購入。
まさか買ってれると思わかなったらしく、凄く喜んでくれたのも印象的でした。
タラバー門。9世紀に作られた城壁です。
シェーグーチー寺院とタビィニュ寺院へ行ってみましょう。
タビィニュ寺院。バガンで一番高い寺院だそうです。1144年に建てられました。
仏様。
バガンの寺院やパゴタには、このように皆仏様が祀られていて、地元の方がお詣りしています。
遺跡ですけど、現役のお寺でもあるのです。
シェーグーチー寺院の前。お寺の前にはどこもこんな風に休憩所兼売店兼お土産物屋があります。
ここは2階の回廊まで上がってバガンが見渡せます。
おや。ハガキ売りの女の子に捕まりました。w
この娘、名前忘れちゃった。ごめん。
この娘がまた、愛嬌があって面白いんだ。
写真撮ってくれたり。(^^)
最初はハガキの事とか言わずに、こっちが景色が綺麗だよとか、あれはヒンドゥーのお寺で、こっちは◯◯で…とか色々教えてくれます。
で、色々話して、仲良くなった頃にハガキ買ってって。
幾らなの?って言うと、「10枚で3,000チャット(300円)」。
「え〜。高いよ。」「1,000チャットなら買うけどな〜。」って言うと、くねくねしながら「無理だよ〜」って。ww
別のハガキ出して、「こっちなら1,500チャット」。
でもそれ明らかに写真のクオリティーが悪いですよね。
「え〜。こっちの方が写真綺麗だからそれはやだよ〜。こっちを2,000チャットなら買うけどな〜」
「う〜ん、無理だよ〜」くねくね。
とか、延々やってました。なんか可愛くて。ww
結局最初の絵葉書セットを2,500チャットで買いましたよ。
正直絵葉書はいらないんだけど、彼女たちはこれを売る事を仕事にしていて、ある意味プライドを持ってます。ただ売るだけでは無くて、どうやってコミュニケーションを取るかを試行錯誤して、一生懸命です。
バガンの寺院では、ほぼ全てにこういう子供達が居ます。
物売りだからと頭から否定せずに、コミュニケーションを取ってみて、楽しかったら買ってあげるのも、観光客にとって重要なミッションな気がします。
楽しかったよ、ありがとうね。
(おいらはもの凄い二重あごで写ってたのでモザイクw)
降りてきて、売店で水かって一休みしていたら、隣の青年が話しかけてきました。
タイ人の青年、なんと朝バガンに着いて夕方の便で帰るのだとか。
弾丸ツアーは日本人の専売特許ではなかったんですね。w
バイクで走っていると、こんな風に上に上がれるパゴダを見かけます。
もちろん上がってみます。
きれいきれい。
もう本当に、そこいらじゅう遺跡だらけで、こういう無名の遺跡には人はまったく居ません。
堪らないっす。
なんでこんな不思議な場所があって、何故自分がここに居るのか、暑いのもあって頭がぼんやりとしてきて、夢の中のようです。
そう!熱いんです!
パゴダには裸足で上がらなくてはいけません。
これが熱い!!
ベタ足では火傷してしまいますので、指を曲げて指先とかかとだけで歩こうとするけど、5歩くらいで熱くって立っていられなくなって、座ってこうやって足を冷やします。
この子も絵葉書売りの子ですね。
ミャンマーでは小さな子が皆仕事をしています。
アーナンダ寺院へ行ってみましょう。
これは側面からの写真なのですが、正面もとても美しい寺院です。
バガンを代表する必見の寺院だそうです。
本堂を北門から時計回りに…
本堂北側:拘楼孫仏
本堂東側:拘那含牟尼
本堂南側:迦葉仏
本堂西側:釈迦牟尼
どの仏様も高さが9.5mあります。
遠くから見るのと近くで下から見上げるのでは、表情がまったく違います。
この他にも、黄金のレリーフとか、壁画とか、見どころは沢山。
たしかに電飾付いてますけど、別にいいんじゃないっすかねぇ。
ここはけっこうじっくりと小一時間居たかな。
時間はお昼も過ぎて、外の暑さはハンパないです。
一度ホテルに帰って休憩しましょう。
この時期のバガンは、午後の散策は命がけかと。
午前中だけ出歩いて、午後はホテルでのんびりがよろしいかと思います。
ふっふっふ。
この為にプールのあるホテルを選んだのです。
先客には白人のナイスバディーのお嬢さんが2人いらっしゃいました。
それぞれお一人様らしく、PCいじったりタブレットいじったりしれましたね。
小さなプールですが、きちんと清掃されていて気持ちいいです。
ザブっと入ってひと泳ぎしたり、寝転んでスマホいじったり、本読んだり、最高ですね。
4時くらいまでここで過ごしました。
少し涼しくなってきましたので、夕日見に行きましょう。
このシュエサンドーパゴダが、夕日の名所だそうです。
登ってみると凄い人出!
川に面した方角は人が多すぎてカメラをセット出来ないので、ここで。
ちらっと写ってるのは、日本からのツアーの方ですね。
日本語の出来るガイドさんが着いてらっしゃいました。
日没まではまだ少し時間があります。
立派な三脚にニコンのカメラと高そうな望遠レンズを付けたアマチュアカメラマンっぽいおぢさん集団が、ちょっと鬱陶しいです。w
こういう時は話しかけて仲良くなってしまいましょう。
中国語ですね。大陸の方かな?英語はほとんどダメみたい。
でも、カメラ覗いて「いい写真ですね〜」とか言ってたら通じたみたいで、こちらのレンズさしてワイドだねとかジェスチャーで答えてくれたり。
ちょっとコミュニケーション取るだけで、今までのちょっと傍若無人っぽい振る舞いも無くなり、人のよいおぢさん集団になりました。w
本人達としてはそんなつもりは無いんだけど、周りが見えなくなっちゃってるんですよね。
その後もなんとか手話?wで話していたら、同行の女性の方がいらっしゃって、この方が同行されてる添乗員さんみたいで、皆さん台湾からとの事でした。このガイドさんはさすがで、日本はもう12回行ったとか、昨年秋の秋田は良かったとか、先週は上海行ってたとか。いいな〜、ツアコン。
日が落ちてきました!
遺跡群も夕日に照らされて綺麗です。
川の方角も綺麗なんだけど、手前のバスとかが邪魔だな〜。
日が落ちたとたんに、皆一斉に降り始めます。
暗くなったら外灯すら無い真っ暗闇になりますのでね。w
夕飯はシュエモーレストラン。
川エビの焼きそば。
照明が悪く過ぎて色味最悪ですけど、コレ美味しかったな〜。
後はホテルで飲む為に、缶ビールを2本テイクアウトして戻りました。
いやぁ〜。一日暑い中よく行動しました。
そうだ。ミャンマー(特にバガン)に来る方に一つアドバイス。
もう捨てても良いサンダルを持ってきましょう。
お寺上がったり、パゴダ上がったりでやたらと素足になります。とうぜん足は真っ黒。
都度ウエットティッシュで拭くのですが、とて間に合わずなんとなく汚れたままになりますので、スニーカーとか、綺麗なサンダルを履く事にかな〜り抵抗が出てきます。
最初から現地で捨てるサンダルを持って行くと良いかと思います。