GoogleHomeとsRemoをIFTTTで連携して家電を音声制御する

GoogleHomeにハマっています。
「OKGoogle、おはよう!」で天気やニュースを教えてくれたり、スケジュールを確認出来たり、FMラジオをかけたり、普通に使っていてふと「なんて未来的なんだろう!」と。w

でもまだ物足りないのです。家にある家電を音声で動かしたい!
GoogleAssistantに対応した家電であれば割と簡単に音声リモート出来るようになるのですが、いかんせんまだ対応製品が少ないです。

照明はPHILIPSのHueくらい。新しく買うには高いし、どうせなら今天井に付いてるシーリングライトを音声リモートしたいじゃないですか!

テレビはChromecastを使うことでON/OFFやYouTubeを再生する事が出来ます。しかし、「テレビを点けて」でテレビはONになりますが、同時に自動的にChromecastが繋がった外部入力が選択されてしまいます。地上波が見たくてもそれ以上制御出来ませんので、結局リモコンを使うことに。Chromecast自体もYouTubeとNetflixくらいしかコンテンツがありませんので、あまり使えない印象です。Chromecastを繋げても使えるのは「テレビを消して」くらいでしょうか。

別エントリで書いています。
GoogleHomeとChromecastでテレビを制御してみた

と言う事で、今後GoogleAssistant対応家電が増えてくれば明るい未来がひらけますが、今のところ連携できる家電はまだまだ少なく、宝の持ち腐れ?感が否めません。

そこで思いつくのは、家電のリモコンをスマートリモコンにしてGoogleHomeで制御するという方法です。

※やり方より先にどうなるのか見たい!という物好きな方は一番最後に動画がありますので先にどうぞ。w

 

【sRemoがIFTTTに対応した!】

これまでも、家の中の家電の赤外線リモコンを登録して、家の中のリモコン制御の家電をスマホから操作出来るという便利機器がいくつか発売されています。
これらの機器の中には、Wi-Fiでネットに繋げて宅外に居てもリモート出来る機能があるスマートリモコンと言われるものがいくつかあり、その中の以下のものが最近IFTTTに対応するようになっています。

  • IRkit(Amazon
    この商品がIFTTT対応が一番早かったのでしょうか?先人の皆さんのレポートが幾つか見られますが、残念ながら現在は入手出来ないようです。
  • Nature(webサイト
    こちらは10月16日発売となっていますが、出荷は年末以降に遅れているようですね。
  • sRemo(webサイト
    こちらも先日の在庫で生産終了となり、次機種のsRemo-Rと切り替わるようです。発売は年末から来年とのこと。

スマートスピーカーが各社から出されて、同じようにリモコンを音声で制御したいと考える人が多いのか、各社とも在庫が無い状態。さらに、新しい技術ですので装置自体のアップデートも必要で、各社新機種を急ぎ開発中といった状況のようですね。
上記以外でも海外製のものなどでIFTTT対応品はあるようですが、いかんせん新しい技術なので設定等でハマる事も多く、サポート等で厳しいかとも思います。

今回、前出のsRemoの最終在庫品を運良く入手する事が出来たので、これを使って家電の音声リモートの実現をしてみたいと思います。

 

【sRemoの設定】

これがsRemo。外観が白いのと黒いのがありますが、Amazonのラスト1個は黒でした。
まぁ、正直色はどうでも良いです。見た目はそうですねぇ、デザインより機能、一次試作品的外観。w

まずは初期設定が必要です。
実はここでつまずきました。

この機器もやはり、
”スマホに専用アプリをDLする”→”アプリでスマホとsRemoをWi-Fi電波で直接繋げる”→”初期設定する”→”sRemoを自宅Wi-Fiに繋げる”→”スマホも自宅Wi-Fi接続に戻す”→”自宅Wi-Fi上でスマホとsRemoが繋がりスマホがリモコンとなる”
という王道の設定順序なのですが、スマホで何度やっても初期設定時点でエラーします。
結局メールでサポートさんに連絡し、PCからブラウザを使って初期設定する方法を教えていただきなんとかクリアしました。

原因は不明なのですが、サポートの方は対応はとても早く、丁寧でしたよ。

この機器の注意点は、2.4GHz帯しか対応していないのでスマホも2.4GHzでWi-Fiに繋げる必要があること、家の外からリモートする場合はルーターのポート開放の設定が必要な事でしょうかね。GoogleHomeからIFTTTで制御する場合も宅外からの制御になりますのでポート開放が必要です。

自宅内で繋がっているか、宅外かはアプリが自動的に判別してくれるようです。
ルーターのポート開放の方法はこちらのマニュアルサイトで確認できます。

sRemoマニュアル

リモコンの登録も上記マニュアルどうりでさほど難しくありません。

シーリングライトを設定しました。
LEDで白色〜暖色の色温度変更も出来るのでボタンが少し多いですね。
同様にテレビも…

これでスマホで照明やテレビを制御できるようになりました。
夜に外から帰ってきて、駅のホームから自宅の部屋の窓を見ながら照明ONにすると、ちょっと楽しいです。意味ないですけど。ww

あと、このアプリ自体が不安定なのか、サーバーの処理の問題なのか、時々制御が出来なくなったり、遅延する事がありますね。このあたりは次機種が出る頃には改善していただければなぁと思います。
(正直言うと、以前少しお手伝いしていたスマートLED照明の会社のシステム開発を思い出して、まぁ大変なんだろうなぁと同情してしまいましたww)

 

【IFTTTで繋げる】

スマートリモコンがなんとか動きましたので、次はIFTTTでGoogleホームと繋げます。

まずはIFTTTに登録します。
これは前々回エントリーの「GoogleHomeでIFTTTを利用して緊急時にLINEにメッセージを送る方法」を参照してください。

GoogleAssistantnoのサービスとの接続も上記エントリー同様です。

そして今回はsRemoのサービスとも接続しますので、eRemoを検索。

 

上記サービスをクリックするとsCloudというサービスのログイン画面になります。

こちらにアカウントを新規に登録し、さらに…

sRemoの情報、ポート番号やログインID等も登録。
ぶっちゃけ、こんなん登録したら悪用されたら怖いやん!って感じですが、まぁまぁ、そうしないと動かんのなら仕方無いっすね。

少し話は逸れますが、こうやって音声で色々動かすとかやってると、もうプライバシーなんてものは存在しないのでは無いかと思えてきますね。
そもそもGoogleHome自体が、「OKGoogle」を聞き漏らさないように24時間ずっと聞き耳を立ててるワケですから、部屋の中の音は全てGoogleさんに拾われてると言う事です。
部屋の家電のリモコンの制御情報や、もちろん本人が何処に居るかとか、いつ電話したとか、メールしたとか、ぜーんぶクラウドに保管されてるんです。

”便利になると言うこと=プライバシーを捨てること” のような気がしますね。
こわいこわい。

戻ります。

上記IFTTTの登録、GoogleAssistantのサービスとの接続(登録)、sRemoのサービスとの接続(登録)が出来たら、あとはアプレットの登録です。

 

【IFTTTアプレットを作る】

例えば「部屋の電気を点ける」をやってみましょう。

右上の自身のアカウント名にオンマウスでドロップダウンメニューから「New Applet」を選択。

上記New Applet画面の+thisをクリック。

検索窓でgoogle Assistantを検索し、クリック。

一番左の「Say a simple phrase」をクリック。

What’s do you want to say? 「部屋の電気をつけて」
What do you want the Assistant to say in response? 「照明をつけます」

ここで注意点なのですが、命令する言葉をただの「電気をつけて」とか「照明をつけて」ですと、GoogleHomeが連携機器(この場合だとHueなどの連携登録されている機器)を探してしまい、「お使いの機器はまだセッティングされていません」的な答えが帰ってきてしまいます。
そこで「部屋の電気を」とか「天井の照明を」とか少しひねってやる必要があります。

また「照明を点けて」と書くと認識が悪くなったりする場合もあるようですので「つけて」書いています。

このあたりの認識に関する事は結構試行錯誤が必要なようです。また最初数回で認識しなくても何度かやっているうちに認識率は上がるようです。
実際、自宅では「部屋の電気をつけて」で認識率は今は100%です。

「照明をつけます」のところはGoogleHomeからの答えです。無言だと寂しいので何か返事をもらいましょう。w

上が出来たら「Create trigger」をクリックして登録。

上記画面になるので、+thatをクリック。

検索窓でsRenoを検索。

sRemoをクリック。

一番左の「Send set number to sRemo」をクリック。

登録してあるsRemoの識別子が出るので選択し、割り当てる(登録してある)リモコン番号を選択します。
照明機器のONが1番だったら1で。

以上でCreate action。

Finishで登録完了です。

このようにして、音声で動かしたいリモコンNo.をどんどん追加していきます。

登録したアプレットはMy Appletsで確認、修正が出来ます。

では、今回GoogleHomeで出来るようになった事をデモしてみますね。

「OKGoogle、部屋の電気をつけて」
「OKGoogle、部屋のテレビをつけて」
「OKGoogle、チャンネル4」
「OKGoogle、チャンネル1」
「OKGoogle、YouTubeでPerfumeの動画をかけて」
「OKGoogle、チャンネル1」
「OKGoogle、部屋の電気を消して」
「OKGoogle、テレビを消して」
「OKGoogle、明日朝8時にアラーム」
「OKGoogle、静かなジャズをかけて」
「OKGoogle、音楽を30分後に消して」

しっかし、自分の声ってきもちわりいなぁ。ww

ここで気がつくことありますね。
いちいち「OKGoogle(ねぇGoogleでも良い)」って言わないといけないのが面倒ですね。
これは不可避なのですが、今米国版では複数命令が理解できるようにアップデートされたようです。「OKGoogle、部屋の照明を点けてからテレビを点けて」となるのか「OKGoogle、部屋の照明とテレビを点けて」でOKなのかは分かりませんが、早く日本語対応して欲しいですね。

それから、上記と似ているのですが、sRemoの2つ以上の動作を一言で命令する。「OKGoogle、おやすみ」でテレビと照明を同時に消す、というのもsRemoのマクロを利用すると本来可能なハズのですが、残念ながらIFTTTからでは現状ではマクロに対応していないようです。
これはsRemoさんのサイトでも次機種で対応となっているので期待しましょう。

これからGoogleHome対応やIFTTT対応の家電機器が色々出てきて、GoogleAssistant自身もどんどん賢くなっていくのではないかと思います。

次は何が出来るのか楽しみですね。

 


4 thoughts on “GoogleHomeとsRemoをIFTTTで連携して家電を音声制御する

  1. Pingback: GoogleHomeとChromecastでテレビを音声制御してみた – @hamuccho

  2. 匿名

    いいですね googlehomeを入手したのですが、肝心のsRemoが手に入らず何もできません
    他にもあるようなのですが、どこも生産が追い付いてないようです。首を長くして待つしかないですね・・・

    1. hamu Post author

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      そうなんですよね。今はIFTTTに対応したスマートリモコンは軒並み売り切れのようです。
      sRemoもRになって1/30日に発売予定のようですね。
      発売が楽しみです。

  3. Pingback: AIでエアコンを最適化するAmbiで快適な冬にしてみた – @hamuccho

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